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これは私が今まで使い古した手帳達。 何でも手帳で、人生における感動の言葉や場面、予定、思ったこと、感じたこと何でもいいから書き込んでいた私の人生の落書き帳です。 先日、大切な手帳を無くしてしまったみたいです。ずっと探しているんだけど見つからない。 スケジュールも手帳に書き込むことで記憶するので、書き込む主体の物が消えて、なんだか生活の基盤がぐらつくような感覚を1週間程感じてました。 我慢出来なくなり、昨日はシンガポールのフライトを終えたばかりなのに、がんばって新宿に手帳探しにGO!かなり途中で疲れに負けそうでしたが、手帳が無いことを思うと疲れも吹き飛んでがんばれます。 どうしてそんなに手帳が大事かというと。。。。。 この過去の手帳達の中味を見てもらえば分かります。 恐らく2001-2002まで使用した手帳です。 中味は↓ 飯島洋一さんの講演を聞きに行った時のことを書いてます。クレヨンしんちゃんの「大人帝国の逆襲」という映画を薦められて見ました。この人、すごく面白かったです。だって本を書く為に色んな(ちょっとわいせつがらみも??)したり、味のある人でした。 建築家六角鬼丈(ろっかくきじょう)さんの講演では、そのダンディさに一目惚れ〜。 六角さんが着ていた洋服まで詳細にメモしてます。 私ってもしかして似顔絵書くの好きなのかな?というくらい、出会った人の顔を盗み書きしていたこの頃。 あるとき耳にした言葉をメモ。マルセル ドゥシャンの名言。墓碑銘に刻まれた「死ぬのはいつも他人ばかり」という言葉はあまりにも有名。 そしてこちらの手帳は↑が一杯になったので大きめのものに変えました。 少し大きめなので、自分のデザインの構想に色鉛筆で着色。 ↑こんなエスキースを書き込んでます。方丈の屋根。計算が難しかった??色々計算してますね〜。 ↑はアルヴァ・アアルトの言葉に感激して写しました。あまりにもへたっぴな字で何かいたか分かりません。。。恐らく「Even if we know that we architect can not save mankind, we must try to make the life of the humble little man.......」だと思います。なんかちょっと皮肉っぽい??ち最後の意味がよくわからん。。。 新宿オゾンで行われたアアルト展で見かけた言葉かな?一生懸命写すにしても後で読んで分かるようにしなくちゃね。 そしてLaunaに破壊された次の代の手帳。です。表紙の皮の部分を全部食べられてしまいました。 デザインの学校の卒業設計の構想です。 私はCrematory(Crematorium)火葬場の設計をしました。 以前のブログにも書いたかもしれませんが、私は「死」というものにとても特別な感情を持っております。「いかに良い死を遂げるか?」というのは私の究極の目標。それは「いかに良い、そしてすばらし人生を過ごすか」と同じことだと思っております。 父の死を体験して、日本の火葬場のあり方に疑問を持ちました。こんなところで私の人生の最後、肉体の最後を体験したくないな〜と思ったことがきっかけです。火葬場というものは本人のためのものではなく、別れを告げる親しい人為の場所。悲しい気持ちを持つのは仕方の無いことだけど、穏やかな心で見送れる場所にしたい、と思い、↑のデザインになりました。丘の中に火葬場あります。その丘は公園になっていて、レンゲソウで埋め尽くされており、ピンクの山になったり、緑の山になったりする。ちょうど槙文彦さんが風の丘斎場を完成させたばかりの頃だったので、わざわざ独りで九州まで見に行きました。 色々と考えてます。 グチャグチャに書き込んだエスキース。 建物だけではなく、周りの設備や動線計画も考えねばなりません。 う〜ん、、今思えば重い課題だったけど、やりたいことをやれた達成感があります。 ちょっと長くなりました。 このように、私にとっての手帳はただのスケジュール帳ではありません。 私の人生における歴史の一部が記されてます。ちょっと大げさだけど。 今読み返しても、過去にがんばっていた自分がそこにいます。 いい加減な人生だったと思っていても、必死に毎日がんばって何かを感じている自分が見えます。 新しい仲間となった手帳については次回紹介しますね。 reikopep
by reikopep0510
| 2010-03-04 12:56
| my life
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